[市況]
6月23日、NYDowは上昇し、NASDAQは下落しました。6月24日の日経平均先物は、前日比360円安で寄り付くと、午前中は550円高まで上昇したのち720円安まで下落し、午後は1190円安から40円高の間で上下して、結局、210円安で取引を終えました。日経平均の終値は613円安の69174円で、出来高は23.84億株でした。
高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。
空売り比率は、5日平均を下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、弱まりました。
6月23日の米国市場では、FRBが金融引き締めに積極的な「タカ派」に転じたとの観測から、AIへの巨額投資の持続性をめぐって市場の懸念が高まり、エヌビディアなど半導体株を中心としたAI関連の一角が売られ、相場を押し下げました。一方、ディフェンシブ株などには買いが入り、指数の支えとなりました。結局、NYDowは3営業日ぶりに反落し、NASDAQも続落しました。
6月24日の日本市場では、前日の米株式市場でAI・半導体関連株が売られた流れを受け、ソフトバンクグループや東京エレクトロン、アドバンテスト、フジクラなどが売られ、指数を押し下げました。下値では個人投資家などによる押し目買いが入ったほか、午後にはKOSPI(韓国総合指数)が上昇に転じたことも相場を支えましたが、結局、日経平均は続落しました。
[テクニカル視点]
日経平均は、25日線の上にありますが、9日線を下回りました。短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。
総合乖離率は+46.3%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+28.1%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドには青信号が点灯しています。
ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、25日線と200日線の上にありますが、9日線を下回りました。
NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQは、200日線の上にありますが、25日線の下にあり、9日線を下回りました。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには黄信号が点灯しています。中期トレンドには青信号が点灯しています。
日経平均とNASDAQの200日移動平均乖離率の差は、+19.9ポイントとプラス幅を拡げ、日平均が13770円ほど割高であることを示しています。一方、NYDowとの差は、+21.2ポイントとプラス幅を縮め、日経平均が14660円ほど割高であることを示しています。
日経VIは39.69と前日より上昇し、VIXも19.48と前日より上昇しました。日経VIは、投資家が不安を強めているとされる目安の20を依然として大きく上回っています。
[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドは、日本-2.88、米国-0.06と日本が2.82ポイント割安ですが、OECDの2026年予想GDP伸び率の日米差(日本が+2.9、米国が+5.8)は2.9ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より0.07ポイント(日経平均換算で910円)割高となっています。
市場は現在、「AIへの大規模投資の合理性」「中東や南米、ウクライナをめぐる地政学的リスク」「米関税政策が世界経済に与える影響」「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。
米国の1~3月期のGDP改定値は前期比年率1.6増で、速報値の2.0%増から下方修正されました。また、1~3月期の米企業の決算は、概ね好調です。
米国の経済指標は:
6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、5月の小売売上高、6月のミシガン大学消費者信頼感指数、4月の製造業受注、5月のISM非製造業景況指数、5月のISM製造業景況指数、5月のシカゴ購買部協会景気指数、4月の消費者物価指数、4月の耐久財受注、5月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は市場予想を上回りました。一方、6月のニューヨーク連銀製造業景況指数、5月の鉱工業生産指数は市場予想を下回りました。経済指標は10勝2負で、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという点では弱気材料です。
米国の5月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比17.2万人増で、市場予想の11万人増を上回りました。また、失業率は4.3%で、前月の4.3%から横ばいでした。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げペースが上がるという点では弱気材料です。
米国の住宅関連の指標は:
5月の中古住宅販売件数は市場予想を上回りました。また、3月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想と一致しました。一方、5月の住宅着工件数、5月の住宅市場指数、4月の新築住宅販売件数は市場予想を下回りました。3月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+0.83%で、市場予想の+1.0%を下回りました。住宅関連の指標は2勝4負で、景気面では弱気材料ですが、利上げペースが下がるという点では強気材料です。
欧米日の金融政策は:
FRBは、6月のFOMCでも政策金利を据え置きましたが、年内に利上げに転換する見通しを示しました。ECBは6月の会合で、およそ3年ぶりに0.25ポイントの利上げを実施し、中銀預金金利を2.25%としました。日銀も、6月の金融政策決定会合で政策金利を現在の0.75%程度から1.0%程度に引き上げることを決定しました。
日経平均採用銘柄全体では、今期予想PERが18.07、PBRが1.92となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROEは10.6%となり、これは3か月前より1.9ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+10.3%で、こちらは3か月前より12.0ポイント改善されています。
[今後の見通し]
日経平均は、前日のNYDowと歩調を合わせて下げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.5%となり、日経平均の割高幅は1390円から1010円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、+1010円~+4850円の間で推移しています。
日米の長期金利の差は、1.83ポイントから1.84ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安水準でもみあいました。
テクニカル面を見ると、米国市場は短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。日経平均も同様に、短期的にはもみあいで、中期的には上昇トレンドです。
6月24日の米国市場では、5月の新築住宅販売件数のほか、マイクロン・テクノロジーやペイチェックスなどの四半期決算が注目されるでしょう。引き続き、原油価格や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。
きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを750円ほど下回り、下値は想定ラインを210円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+600円(現在70250円近辺)が上値の目安に、25日線+600円(現在67540円近辺)が下値の目安となります。
日経平均は、6月3日の高値(68786円)近辺で下げ止まったようにも見えますが、反発したとまではいえず、ここから上昇できるかどうか、引き続き要注目です。
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