Tuesday, August 18, 2015

[2015/08/18]今後の日経平均の見通し

[市況]
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日のNYDowNASDAQは上昇しました。18日の日経平均先物は、前日10円高で寄り付き、午前中は30円高から90円安の範囲で下げに転じる動きでした。午後は100円安まで下げ幅を拡げる場面があり、結局70円安で取引を終わりました。日経平均の終値は65円安の20554円で、出来高は18.01億株と比較的低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は140万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利な状況です。
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日の米国市場は、8月のNY連銀製造業景気指数が予想以下となり売りが先行しましたが、午前中に発表された8月の住宅市場指数が高水準で予想と一致したことで、一転して買いが優勢となりました。
18日の日本市場では、米国市場高を受けて買いが先行しましたが、上海市場安や、4-6GDPに対する分析が進み国内景気に対する見方が厳しくなったことなどで、その後は売りが優勢となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、9日線を下回りました。短期トレンドは青信号から赤信号に変わりました。総合乖離率は+9.8%でプラス幅は縮小しました。200日線との乖離率は+8.6%でプラス幅は縮小しました。日経平均は一目均衡表の雲の上に在ります。3つの要素がプラスですので、中期トレンドは青信号が点灯しています。
また、ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の上に在りますが、25日線、9日線を下回りました。
NYDowは、200日線、25日線の下に在りますが、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。
NASDAQは、200日線の上に在り、9日線を上回りましたが、25日線の下に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは黄信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号が点灯しています。
日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差(日経平均とNASDAQ)は、1.3ポイント縮小して、中長期的には日本市場が5.0ポイント(日経平均で 1030円程度)割高(強い動き)となっています。

[
ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、OECD2016年予想実質GDP伸び率の日米差(-1.4ポイント)と金利差、予想PERを考慮した結果、ファンダメンタル面では、中長期的に日本市場が米国市場に比べ 0.84イント(日経平均で 3310円程度)割安となっています。金利差拡大と4-6月期決算発表に伴い日本市場の割安感が顕著になっています。
市場は現在、「アベノミクスによる日本経済のデフレ脱却の成否」、「不安定な中国市場の世界の景気や金・穀物・原油価格への影響」、「米国の景気、雇用状況、住宅市況」、「米国の利上げに伴う新興国市場の減速懸念」、「中東やウクライナ情勢を巡る地政学リスク」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。
米国の4-6月期のGDP速報値は+2.3%となり、1-3月期の-0.2%から持ち直しました。4-6月期の米主要企業の決算発表は、序盤概ね好調でしたが、伸び悩む企業も目立ちます。
経済指標では、7月の鉱工業生産指数、7月のISM非製造業景況指数、7月のシカゴ購買部協会景気指数、6月の耐久財受注は市場予想を上回り、7月の小売売上高、6月の製造業受注は予想と一致しましたが、8月のNY連銀製造業景気指数、8月のミシガン大学消費者信頼感指数、7月のISM製造業景況指数、7月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、7月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数は予想以下でした。55負で景気面では中立で、利上げし易くなる点でも中立です。
7月の雇用統計は就業者数が前月比21.5万人増で、市場予測の22.5万人増を下回りました。失業率は先月の5.3%から5.3%と変わりませんでした。景気面ではやや強気材料ながら、利上げし易くなる点では弱気材料です。
一方、住宅関連では、6月の中古住宅販売件数、6月の住宅着工件数は予想以上で、8月の住宅市場指数は改善傾向で予想に一致しましたが、6月の中古住宅販売仮契約、5月の新築住宅販売件数は予想を下回りました。5月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前年比で+4.9%で、市場予想の+5.6%を下回りました。33負で中立で、利上げし易くなる点でも中立です。
G202016年に財政赤字半減との目標設定がなされたこともあり、需要不足から世界景気は新興国を中心に減速しています。また、先進国の財政赤字に対する根本的な解決にはかなり時間が掛かりそうです。長期金利の低下傾向やデフレ圧力が懸念されます。
このような環境の中、欧米日の金融政策を分析すると、FRB利上げ時期を模索中ですECBは政策金利の一段の引き下げに加え、民間銀行が中央銀行に預け入れる際の金利を-0.2%までマイナス幅を拡大し、さらに国債の買い取りを含む量的緩和に踏み込みました。日銀は2%のインフレ目標設定に加えて昨年1031日にマネタリーベースが、年間約80兆円に相当するペースで増加するよう調整し、ETFを従来の3倍の3兆円まで買い入れるとの追加緩和に踏み切りましたので、ドルは円に対して高くなり易い環境が続いています。
金融不安の気配を知る上で、金融機関間の取引金利の推移に留意することが必要です。ちなみに、指標となるLIBORドル3ヶ月物金利のここ3日の推移は、812 0.3093% 813 0.3205% 814 0.3245%となっています。昨年5月まで過去25ヶ月は低下傾向でしたが、昨年5月からは上昇傾向で、ここ1年の最高金利を直近で更新しています。ただ、2010年からのギリシャ財政危機の市場への影響直前の20110503日の0.346%を下回っていますので、金融システム危機懸念は後退していることを示しています。ここ4年の最高金利は201215日の0.5825%でした。
一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER16.4で、PBR1.41となっています。4-6月期の決算発表に伴い、予想ROE8.6%で、企業の今期収益力の見通しは3ヶ月前と比べて同程度です。

[
今後の見通し]
日経平均は、NYDowの上昇にも拘わらず下げました。その結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.6%となり、日経平均は110円の割高で、割高幅は縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-10円 ~+420円の間で推移しています。日本市場は、短期的にドル・ベースでは米国市場に比べ、強い動きが続いていますが、今日は強い動きが減速しました。
一方、日本市場を中長期的に米国市場と比較すると、ファンダメンタルにはかなり割安で、テクニカルには、割高です。
日経平均は、ここからも、米国市場をにらみながら、為替の動向が鍵となりそうです。為替面では日米金利差の推移が引き続き重要です。今日の長期金利差は1.79と変わらず、ドル円はもみ合う動きでした。直近の米国の長期金利は低下し、円高圧力が強まりました。
テクニカルから見て、米国市場は中期もみ合いで、短期ももみ合いです。一方、日経平均は中期上昇トレンドで、短期は下降トレンドです。
ファンダメンタル面では、目先、ギリシャのディフォルトとEU離脱懸念は後退しましたが、中国市場の急落や景気低迷や不動産バブル崩壊、米国利上げと新興国経済減速懸念、中東やウクライナ情勢などがリスク・シナリオとして残っています。
目先の状況を分析すると、LIBOR銀行間金利は目先上昇傾向ですが、まだ低水準で推移しています。これは、最近のギリシャ問題、中国市場の急落や地政学リスクの高まりは先進国の金融不安には繋がっていないことを示しています。ただ、じわじわと上昇を続けていますので、警戒は必要です。また、上海銀行間取引金利は政策金利の切り下げで低下しましたが、今後も急激な変化に注意が必要です。また、中国の不動産価格は下落傾向で、引き続きシャドーバンキング問題など不良債権問題にも注意が必要です。各国の長期金利の低下や原油の低迷など世界景気の減速懸念は払拭されない中、米国市場では、目先の経済指標は弱さも目立ちますが、FRBが最も重視している雇用は改善傾向との基本認識は崩れていませんので、FRBは米景気を改善傾向と判断して、量的緩和を終了させて、短期金利の超低金利政策を当面継続するものの利上げ時期を模索しています。一方、欧州市場では景気が低迷しており、ECBがマイナス金利幅拡大し、さらに、国債購入を含む一段の金融緩和に踏み切りました。このところ金利上昇から、目先、対ドルではややユーロ高傾向となっています。このような相場環境の中、18日の米国市場では、7月の住宅着工件数やホーム・デポ、ウォルマート・ストアーズの四半期決算が注目されそうです。

今日の日経平均は、想定した範囲内の動きでした。上値は想定ラインにあと90円まで接近し、下値は想定ラインにあと80円まで接近しました。目先の日経平均の想定範囲は、上値が ボリンジャーバンド+1σ(現在20700円近辺)で、下値が25日線 -100(現在20470円近辺)の間での動きが想定されます


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