Saturday, March 28, 2015

[2015/03/29]今週の日経平均の見通し

[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場では、1-3月期のGDPの成長率鈍化が警戒されて、週間では下落しました。一方、中長期的には、EUのギリシャ支援問題、原油相場低迷、中東やウクライナの地政学的リスク、FRBの利上げによる信用収縮懸念、中国の景気減速など世界経済減速懸念に引き続き注意が必要です。
2016年の実質GDP伸率考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は、2016年のOECDの実質GDP予想値を考慮すると、日本市場が0.03ポイント割安となっています。割安の要因はS&P500PER18.6に対して、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.2との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。これは、今の日経平均の価格には、2016年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ、さらに0.03%分拡がる(日本が下方修正又は米国が上方修正される)か、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.3程度になる(日経平均が19380円程度となる)と、日米市場が均衡すると解釈できますので、中長期的に日本市場は100円ほど割安です。ここにきてS&P500の予想PERが悪化しています。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP
③日米の金利差の拡大と円安、
OECDによる日本の2016GDP予測値(現在+1.0%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、

最近の動きを見ると、
   先週のNYDowの週足は陰線となりました。日足は200日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。Nasdaq200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は、3月のISM製造業景況指数、3月の雇用統計、住宅関連指標などが影響しそうです。NYDow が一目均衡表の雲の上に戻れるか否かに注目したいと思います。
   日経225採用銘柄の今期予想増益率は10-12月期の決算発表に伴い前年比+2.0%前後の伸びとなっています。また、ROE予想値は8.6%と伸び率は前四半期に比べて0.2ポイント低下しています。
   米国の長期金利は低下して、日米の金利差は1.61%から1.59%と縮小し、為替は120円台から118円台で円高方向の動きでした。今週は119円台から117円台の動きが想定されます。
   OECDGDP予想値が改定され、日米の2016年の実質GDP伸び率は日本が+1.0%で、米国は+3.0%と予想されていますので、この面では日本市場の方が2.0ポイント劣ります。
   33週は買い越しで、34週は売り越しだった可能性が高く、今週は売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち①③が弱気材料でした。今週は、①③⑤が影響すると思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、10.2ポイント(日経平均に勘算すると1970円程度)割高となっています。先週比割高幅が0.8ポイント拡大しました。
日経平均は、一目均衡表の雲の上に在ります。総合乖離率は+24.1%となり先週と比較してプラス幅は縮小しました。200日移動平均線乖離率は+16.0%となりプラス幅が縮小しました。3つの要素がプラスですので中期トレンドは、"青信号"が点灯しています。日経平均は25日線の上に在りますが、9日線の下に在ります。短期的トレンドは"黄信号"が点灯しています。
米国市場ではNY Dow200日線の上に在りますが、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表の雲の中に在ります。Nasdaq200日線の上に在りますが、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には赤信号"で、中期的には黄信号"が点灯しています。

[今週の見通し]
米国市場をファンダメンタル面で見ると、資源高、住宅市況の低迷、米国の景気減速懸念、ギリシャEU離脱懸念などは後退しているものの、原油相場の低迷が示す世界経済減速懸念、米国の早期利上げによる新興国の景気減速懸念、欧州の景気後退とデフレ懸念、中東やウクライナの地政学的リスクなどがリスク要因として存在します。中国の不動産価格下落とシャドーバンキング問題も残っています。好材料としては米国の景気拡大、日銀による2%のインフレターゲットの設定と追加金融緩和による異次元の金融緩和措置強化、ECBによる政策金利のマイナス金利幅拡大と毎月600億ユーロの国債購入など一段の金融緩和措置、米国以外の世界各国の金利低下傾向が挙げられます。
テクニカルな面を見ると、米国市場は中期もみ合いで、短期は下降トレンドです。日本市場は中期上昇トレンドで、短期はもみ合いで
目先の日本市場の状況を分析すると、米国長期金利が低下して日米長期金利差は縮小し、為替は週間では円高方向の動きとなりました。ここからも、米国市場動向、為替の動きを注目する必要があります。

先週の日経平均は、想定レンジを下振れしました。上値は想定ラインに到達しましたが、下値は想定ラインを380円ほど下回りました。今週の日経平均は、上値が上昇中のボリンジャーバンド+1σ(現在19480円近辺)で、値がボリンジャーバンド-1σ(現在18680円近辺)の間での動き想定されます


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