Saturday, September 14, 2013

[2013/09/15]今週の日経平均の見通し

[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は、シリア情勢を巡る警戒感の後退から上昇しました。一方、中長期的には、米国経済の回復に伴う金融緩和縮小懸念、中東の地政学的リスクの高まり、中国の景気減速とシャドーバンキング問題、米国の財政の崖問題及びEU諸国の緊縮財政による消費や雇用の停滞、新興国の財政問題による金融不安再燃による信用収縮懸念などに引き続き注意が必要です。
2013年の実質GDP伸率考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は、日本市場が1.55ポイント割安となりました。OECDの実質GDPの値が改定され、この改定値を基にすると、日本市場は割安と考えられます。割安の要因はS&P500PER15.0で、日経平均採用銘柄の今期予想PER15.7との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。これは、今の日経平均の価格には、2013年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ1.6%分拡がる(日本が下方修正又は米国が上方修正される)か、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER20.8程度になる(日経平均が19040円程度となる)と、日米市場が均衡すると解釈できます。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP
③日米の金利差の拡大、
OECDによる日本の2013GDP予測値(現在+1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、

最近の動きを見ると、
   先週のNYDowの週足は陽線となりました。200日線の上に在り、一目均衡表の雲の中に在ります。ただ、Nasdaqは一目均衡表の雲の上に在ります。米国市場は短期的に青信号で、中長期的には黄信号が点灯しています。今週は、FOMC結果発表や8月の鉱工業生産、住宅関連指標が株式相場に影響しそうです。NYDowが一目均衡表の雲の上に復帰できるか否かに注目する必要があります。
   日経225採用銘柄の今期予想増益率は3月期の決算発表に伴い前年比+47%と大幅な伸びとなっています。また、ROE予想値は4-6月期の決算発表に伴い8.7%と伸び率に大きな変化はありません。
   日米の長期金利は低下して、日米の金利差は2.15%から2.17%と拡大し、為替は99円台から100円台とやや円安方向の動きでした。今週は98円台から101円台の動きが想定されます。
   OECDによる日米の2013年の実質GDP伸び率は最近改定され日本が+1.6%で、米国は+1.9%と予想されていますので、この面では日本市場の方が0.3ポイント劣ります。
   91週は買い越しで、92週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。
5つのポイントのうちが①③⑤が強気材料でした。今週も、①③⑤が影響すると思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、3.0ポイント割高となりました。先週比割高幅は1.8ポイント拡大しました。日本市場は米国市場に比べて強い動きが加速しました。中長期的にはやや割高です。
日経平均は、一目均衡表の雲の上に在ります。総合乖離率は+23.1%となり先週と比較してプラス幅が拡大しました。200日移動平均線乖離率は+14.3%となりプラス幅は拡大しました。3つがプラスですので中期トレンドは、青信号"が点灯しています。日経平均は25日線、9日線の上に在ります。短期的トレンドには"青信号"が点灯しています。
米国市場ではNY Dow200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表の雲の中に在ります。Nasdaq200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。短期的には青信号"で、中期的には"黄信号"が点灯しています。

[今週の見通し]
米国市場をファンダメンタル面で見ると、新興国の利上、住宅市況の低迷、雇用指標の停滞、南欧政府債務問題、中国のシャドーバンキング問題、新興国市場の下落と世界景気後退懸念、などのリスク懸念は後退しているものの、資源高、中東の地政学的リスク、米国の財政の崖と金融緩和縮小などが残っています。ただ、好材料としては、米国経済が回復基調の中でも、FRBによる超低金利が12年先のインフレ見通し2.5%を上回らない限り、失業率が6.5%以下になるまで継続されることや、ECBによる無制限の国債購入と金利引き下げ余地、FRBによる無期限のMBSの購入表明、日銀による2%のインフレターゲットの設定と異次元の強力な金融緩和が挙げられます。
テクニカルな面を見ると、米国市場は中期もみ合いで、短期は上昇トレンドです。日本市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです
目先の状況を分析すると、シリア情勢を巡る警戒感は後退し、リスク許容度は増しつつあります。また、米国景気は回復基調ながら経済指標は弱いものが目立ち長期金利は目先低下傾向で、円高要因でしたが、日米長期金利差がやや拡大し、先週の為替は結局やや円安方向の動きで、日本株にはプラスでした。

先週の日経平均は想定したボリンジャー・バンド+2σと25日線の範囲よりは上わぶれ、上値は一時、ボリンジャー・バンド+2σを上回りました。今週の日経平均の上値はボリンジャー・バンド+2σ(現在14520円近辺)で下値はボリンジャー・バンド+1σ(現在14160円近辺)の間での動き想定されます


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