Saturday, January 12, 2013

[2013/01/13]今週の日経平均の見通し


[ファンダメンタルの現状認識]
先週の米国市場は、世界景気の改善と昨年10-12月期決算への期待から、小幅に上昇しました。また、中長期的にも、先進国の緊縮財政による消費や雇用の改善の遅れ、欧州の財政問題からの金融不安再燃による信用収縮懸念や中東の地政学的リスクはやや後退しています。
2013年の実質GDP伸率考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は、日本市場が1.76ポイント割高となり、割高幅が拡大しました。その要因はS&P500PER13.0で、日経平均採用銘柄の今期予想PER17.8との差と日米金利差、GDP伸率差によるものです。これは、今の日経平均の価格には日本の2013年の日米のGDP伸び率差がOECD予想値に比べ2.3%分日本が加速する、又は、日経平均採用銘柄の今期予想PER12.6程度に改善することが織り込まれているとも解釈できます。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP
③日米の金利差の拡大、
④日本の2013GDP予測値(現在+0.7%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、

最近の動きを見ると、
   先週のNYDowの週足は陽線となりました。200日線の上に在り、一目均衡表の雲の上に在ります。今週は、12月の小売売上高、12月の鉱工業生産指数、大手金融機関の決算発表が株式相場に影響しそうですが、NYDowNasdaq25日線の上で推移できるか否かに注目する必要があります。
   日経225採用銘柄の今期予想増益率は7-9月期の決算発表に伴い+34%と大幅な伸びとなっていまが。ROE予想値はこの3ヶ月で8.2%から6.5%へ伸び率が鈍化しています。
   日米の長期金利は上昇して、日米の金利差は1.08%から1.06%と縮小したものの、為替は86円台から89円台で円安方向の動きでした。今週は87円台から90円台の動きが想定されます。
   OECDによる日米の2013年の実質GDP伸び率は改定され日本が+0.7%で、米国は+2.0%と予想されていますので、この面では日本市場の方が1.3ポイント劣ります。
   11週は買い越しだった可能性が高く、今週は買い越しが予想されます。
5つのポイントのうち①③⑤が強気材料でした。今週も、①②③⑤が影響すると思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、NASDAQとの200日線乖離率差では、13.8ポイント割高となりました。先週比割高幅は0.3ポイント拡大しました。日本市場は米国市場に比べて強い動きが続いています。
日経平均は、一目均衡表の雲の下に在ります。総合乖離率は+42.3%となり先週と比較してプラス幅が縮小しました。200日移動平均線乖離率は+18.4%となりプラス幅が拡大しました。3つがプラスですので中期トレンドは、青信号"が点灯しています。日経平均は25日線、9日線の上に在ります。短期的トレンドには"青信号"が点灯しています。
米国市場ではNY Dow200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。Nasdaq200日、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表の雲の上に在ります。中期的には"青信号"で、短期的も青信号"が点灯しています。

[今週の見通し]
米国市場をファンダメンタル面で見ると、新興国の利上、資源高、住宅市場の低迷、中東政情、欧州政府債務問題、雇用指標の停滞、財政の崖などのリスクは後退しているものの世界景気後退懸念が悪材料となっています。ただ、好材料としては、FRBによる超低金利が12年先のインフレ見通し2.5%を上回らない限り、失業率が6.5%以下になるまで継続するとの見通しの中、ECBによる無制限の国債購入とFRBによる無期限のMBSの購入表明が挙げられます。
テクニカルな面を見ると、米国市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。日本市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。
目先の状況を分析すると、LIBORのドル3ヶ月物金利は下降傾向でEU政府債務問題による金融危機懸念は後退しています。ただ、引き続き、スペインの地方政府や金融機関の不良債権問題や各国の国債金利動向を見極める必要がありそうです。一方、先週の為替は米国長期金利の低下で、日米金利差はやや縮小したものの、円安方向の動きとなりました。
先週の日経平均は想定したボリンジャー・バンド+3σと+1σの間の動きとなりました。今週の日経平均も米国市場や為替などを睨んだ動きとなりそうです。今週の日経平均の上値は、上昇中のボリンジャー・バンド+2σ(現在10900円近辺)で、下値はボリンジャー・バンド+1σ(現在10460円近辺)想定されます。過去の200日線との乖離率の上限は20%前後ですので今回の上昇局面のピークが今週訪れるとすれば、11000円近辺となります。強気一辺倒の相場もそろそろ終盤と見たほうが良さそうです。




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