日経平均の予想: 日経平均の今後の見通し061117

Saturday, November 18, 2006

日経平均の今後の見通し061117

日経平均は米国市場の原油高を原因とするインフレ懸念による金利上昇と景気後退懸念による2ヶ月の下落(4月-6月)の後、一旦リバウンドして6月に200日線まで戻し、その後、ボリンジャー・バンドの下限と上限の範囲内で上下を繰り返し、直近は11月上旬に下限に到達した後リバウンドしている状態です。昨日もNYSEとNASDAQは上昇したものの、日経平均は寄り付きでは反応せず、その後も先物先導で乱高下し、結局72円安で引けました。出来高は17.2億株と多少増加しましたが、外人は340万株の売り越しで、安値更新銘柄数が増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はマイナス幅が拡大しました。今日も、米国市場の上昇に比べ、日経平均の上昇には勢いがありません。中間決算発表が半分以上終わった段階でも、期待に反して今期の増益率は2.1%と返って下方修正気味であることが原因と思われますので、今後、一本調子で上昇するとも思えません。とは云え、暫くは一進一退ながら、まだ、上昇傾向が続く可能性の方が高いと考えられます。次の注目点は日経平均が25日移動平均線を越えるか、又は、先日の安値15914円を割るかどうかです。その後も、下期業績悪化懸念との綱引きとなりそうです。中期的な展望ですが、中間決算は良好で経常益は今のところ前年同期比で+16%の増益ながら通期は2.1%の増益です。どうも通期予想に慎重な会社が多すぎます。下期がそんなに悪くなるようにも思えないと言う見方もあり、その場合、今期増益率はいずれ+10%程度に修正される可能性も有ると思われます。しかし、この可能性は2月から3月の第三四半期決算発表を待たねばなりません。チャート的には、日経平均は9月高値を抜きましたが、一目均衡表の雲の中に入ってしまい、200日移動平均線まで下落し、総合乖離率もマイナスとなった状態ですので、そろそろ、中期的な上昇トレンドは青信号から黄色信号に変わりつつあります。今後、米国市場が強い動きが続き、外人買いが入り、決算発表により増益率が大幅改善されれば、日経平均は上昇トレンドを維持して、17000円を抜く上昇も考えられます。下期の業績悪化が顕著になり、外人買いが入らない場合は、16500円が上限との見方が妥当でしょう。
《材料や参考銘柄、日経平均チャートについては左のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください。》