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Wednesday, March 30, 2016

[2016/03/31]今後の日経平均の見通し

[市況]
30
日のNYDowNASDAQは上昇しました。31日の日経平均先物は、前日70円高で寄り付き、午前中は100円高から110円安の範囲で下げに転じる動きでした。午後は220円安まで下げ幅を拡げる場面があり、結局180円安で取引を終わりました。日経平均の終値は120円安の16758円で、出来高は22.25億株と比較的高水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は980万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄に関しては、やや「買い」が有利な状況です。
30
日の米国市場では、早期の利上げ観測が後退していることを受け、為替市場でドル安となったことが好感されて買いが優勢となりました。3月のADP雇用統計の内容も支援材料となりました。
31日の日本市場では、米国市場高を受けて買いが先行しました。その後は為替の円高方向の動きもあり徐々に売り優勢となりました。期末日を迎え大引けにかけて持ち高調整の売りが出て相場を押し下げて終了しました。

[テクニカル視点]
日経平均は、9日線の下に在り、25日線を下回りました。短期トレンドは黄信号から赤信号に変わりました。総合乖離率は-13.0%でマイナス幅が拡大しました。200日線との乖離率は-9.9%でマイナス幅が拡大しました。日経平均は一目均衡表の雲の中に在ります。2つの要素がマイナスですので、中期トレンドは黄信号が点灯しています。
また、ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の下に在り、25日線の上にありますが、9日線を下回りました。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。
NASDAQは、25日線、9日線の上に在り、200日線を上回りました。一目均衡表では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。
日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差(日経平均とNASDAQ)は、割安幅は1.9ポイント拡大し、中長期的には日本市場が9.5ポイント(日経平均で 1590円程度)割安(弱い動き)となりました。

[
ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、直近で改定されたOECD2017年予想実質GDP伸び率の日米差(-1.9ポイント)と金利差、予想PERを考慮した結果、ファンダメンタル面では、中長期的に日本市場が米国市場に比べ 1.21イント(日経平均で 3530円程度)割安となっています。日本市場の割安感は日米の金利差と今期予想増益率差で長期的には、大幅に割安です。
市場は現在、「原油市場とハイ・イールド債市場下落の金融市場全体への影響」、「中国の景気後退と世界経済や金・穀物・原油価格への影響」、「アベノミクスによる日本経済のデフレ脱却の成否」、「米国の景気、雇用状況、住宅市況」、「米国の利上げに伴う新興国市場の減速懸念」、「中東やウクライナ情勢を巡る地政学リスク」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。
米国の10-12月期のGDP確定値は+1.4%となり、改定値の+1.0%から上方修正されました。10-12月期の米主要企業の決算は、まちまちでした。
経済指標では、3月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数、3月のNY連銀製造業景気指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のISM製造業景況指数は市場予想を上回り、2月の小売売上高は予想並みなでしたが、2月の耐久財受注、3月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)2月の鉱工業生産指数、1月の製造業受注、2月のシカゴ購買部協会景気指数は予想並みながらマイナスで、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は予想以下でした。56負で景気面ではやや弱気材料です。
2月の雇用統計は就業者数が前月比24.2万人増で、市場予測の19.0万人増を大幅に上回りました。失業率は先月の4.9%から4.9%と変わりませんでした。景気面では強気材料です。
一方、住宅関連では、2月の中古住宅販売仮契約、2月の新築住宅販売件数、2月の住宅着工件数は予想を上回りましたが、2月の中古住宅販売件数、3月の住宅市場指数は予想を下回りました。1月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前年比で+5.7%で、市場予想の+5.8%を下回り、堅調な伸びが続いていますがやや鈍化しました。42負で景気面では強気材料です。
全世界的に、緊縮財政と需要不足から世界景気は減速しています。また、先進国の財政赤字に対する根本的な解決にはかなり時間が掛かりそうです。長期金利の低下傾向やデフレ圧力が懸念されます。
このような環境の中、欧米日の金融政策を分析すると、FRBは追加利上げ時期を模索中ですECBは政策金利の一段の引き下げに加え、民間銀行が中央銀行に預け入れる際の金利を-0.2%までマイナス幅を拡大し、さらに国債の買い取りを含む量的緩和に踏み込んでいます。日銀は2%のインフレ目標設定に加えて一昨年1031日にマネタリーベースが、年間約80兆円に相当するペースで増加するよう調整し、ETFを従来の3倍の3兆円まで買い入れ、マイナス金利を導入するとの金融緩和策が採られています。
金融不安の気配を知る上で、金融機関間の取引金利の推移に留意することが必要です。ちなみに、指標となるLIBORドル3ヶ月物金利のここ3日の推移は0323 0.6301% 0324 0.6286% 0329 0.6308%となっています。一昨年5月まで過去25ヶ月は低下傾向でしたが、一昨年5月からは上昇傾向で、ここ5年の最高金利を直近で更新しています。ここにきて、2010年からのギリシャ財政危機の市場への影響直前の20110503日の0.346%を上回り、ギリシャ財政危機時に最高金利だった201215日の0.5825%を上回ってきましたので、金融システム危機懸念が再燃してもおかしくない水準となっています。更新されたここ5年の最高金利は20160315 0.6419%です。
一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.8で、PBR1.11となっています。1-2月期の決算発表に伴い、予想ROE7.5%で、企業の今期収益力の見通しは3ヶ月前と比べて0.8ポイント減速しています。

[
今後の見通し]
日経平均は、NYDowの上昇にも拘わらず下げました。その結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-2.4となり、日経平均は400円の割安で、割安幅が拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-440円 ~-30円の間で推移しています。日本市場は、短期的にドル・ベースでは米国市場に比べ、弱い動きが続いていますが、今日は弱い動きが加速しました。
一方、日本市場を中長期的に米国市場と比較すると、ファンダメンタルにはかなり割安で、テクニカルにも割安です。
日経平均は、ここからも、米国市場をにらみながら、為替の動向が鍵となりそうです。為替面では日米金利差の推移が引き続き重要です。今日の長期金利差は1.91と拡大したものの、ドル円はやや円高方向の動きでした。直近の米国の長期金利は変わらず、やや円安圧力が強まりました。
テクニカルから見て、米国市場は中期上昇トレンドで、短期も上昇トレンドです。一方、日経平均は中期もみ合いで、短期は下降トレンドです。
ファンダメンタル面では、LIBOR銀行間金利が目先上昇傾向で、ここ5年来の高い数値となっています。これは、最近の資源安に伴う資源国や資源会社破綻懸念、ジャンク債下落による関連ファンド破綻懸念、VW問題、中国企業の債務不履行などが先進国の金融システム不安に繋がる可能性がくすぶっていることを示しています。上海銀行間取引金利は落ち着いていますが、今後も急激な変化に注意が必要です。北京と上海の不動産価格上昇しているものの、引き続き国有企業・中国地方政府を含めた不良債権問題に注意が必要です。各国の長期金利の低下や原油の低迷など世界景気の減速懸念は払拭されない中、米国市場では、目先の雇用関連以外の経済指標はまちまちながら、米景気は今後も改善すると判断して、12月に利上げが実施されました。3月の追加利上げは見送られ、次回は6月以降の利上げ観測が有力です。一方、欧州市場では景気が低迷しており、ECBは量的緩和やマイナス金利幅を拡大しています。このような相場環境の中、31日の米国市場は、週間新規失業保険申請件数、3月のシカゴ購買部協会景気指数が注目されそうです。

今日の日経平均は、ほぼ想定範囲内の動きでした。上値は想定ラインを100円ほど下回り、下値は想定ライン近辺で50円ほど下回りました。目先の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+1σ-100(現在17040円近辺)で、下値が25日線-200(現在16600円近辺)の間での動きが想定されます


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[2016/03/30]今後の日経平均の見通し

[市況]
29
日のNYDowNASDAQは上昇しました。30日の日経平均先物は、前日40円安で寄り付き、午前中は30円安から130円安の範囲でもみ合う動きでした。午後は250円安まで下げ幅を拡げる場面がありましたが、結局160円安で取引を終わりました。日経平均の終値は224円安の16878円で、出来高は19.12億株と比較的低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は430万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄に関しては、「買い」が有利な状況です。
29
日の米国市場では、朝方は原油相場の下げで売りが優勢でしたが、イエレンFRB議長講演を受け、市場では緩和的な金融政策が続くとの見方が改めて意識され、買いが優勢に転じました。
30日の日本市場では、米国市場高ながら円高・ドル安が進行して売りが先行しました。その後も企業業績の先行きを警戒した売りが優勢になり、今日の安値圏で引けました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線の上に在りますが、9日線を下回りました。短期トレンドは青信号から黄信号に変わりました。総合乖離率は-11.0%でマイナス幅が拡大しました。200日線との乖離率は-9.4%でマイナス幅が拡大しました。日経平均は一目均衡表の雲の中に在ります。2つの要素がマイナスですので、中期トレンドは黄信号が点灯しています。
また、ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の下に在りますが、25日線、9日線の上にあります。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。
NASDAQは、200日線の下に在りますが、25日線の上に在り、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは黄信号から青信号に変わりました。中期トレンドは黄信号が点灯しています。
日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差(日経平均とNASDAQ)は、割安幅は1.1ポイント拡大し、中長期的には日本市場が7.6ポイント(日経平均で 1280円程度)割安(弱い動き)となりました。

[
ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、直近で改定されたOECD2017年予想実質GDP伸び率の日米差(-1.9ポイント)と金利差、予想PERを考慮した結果、ファンダメンタル面では、中長期的に日本市場が米国市場に比べ 1.13イント(日経平均で 3440円程度)割安となっています。日本市場の割安感は日米の金利差と今期予想増益率差で長期的には、大幅に割安です。
市場は現在、「原油市場とハイ・イールド債市場下落の金融市場全体への影響」、「中国の景気後退と世界経済や金・穀物・原油価格への影響」、「アベノミクスによる日本経済のデフレ脱却の成否」、「米国の景気、雇用状況、住宅市況」、「米国の利上げに伴う新興国市場の減速懸念」、「中東やウクライナ情勢を巡る地政学リスク」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。
米国の10-12月期のGDP確定値は+1.4%となり、改定値の+1.0%から上方修正されました。10-12月期の米主要企業の決算は、まちまちでした。
経済指標では、3月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数、3月のNY連銀製造業景気指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のISM製造業景況指数は市場予想を上回り、2月の小売売上高は予想並みなでしたが、2月の耐久財受注、3月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)2月の鉱工業生産指数、1月の製造業受注、2月のシカゴ購買部協会景気指数は予想並みながらマイナスで、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は予想以下でした。56負で景気面ではやや弱気材料です。
2月の雇用統計は就業者数が前月比24.2万人増で、市場予測の19.0万人増を大幅に上回りました。失業率は先月の4.9%から4.9%と変わりませんでした。景気面では強気材料です。
一方、住宅関連では、2月の中古住宅販売仮契約、2月の新築住宅販売件数、2月の住宅着工件数は予想を上回りましたが、2月の中古住宅販売件数、3月の住宅市場指数は予想を下回りました。1月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前年比で+5.7%で、市場予想の+5.8%を下回り、堅調な伸びが続いていますがやや鈍化しました。42負で景気面では強気材料です。
全世界的に、緊縮財政と需要不足から世界景気は減速しています。また、先進国の財政赤字に対する根本的な解決にはかなり時間が掛かりそうです。長期金利の低下傾向やデフレ圧力が懸念されます。
このような環境の中、欧米日の金融政策を分析すると、FRBは追加利上げ時期を模索中ですECBは政策金利の一段の引き下げに加え、民間銀行が中央銀行に預け入れる際の金利を-0.2%までマイナス幅を拡大し、さらに国債の買い取りを含む量的緩和に踏み込んでいます。日銀は2%のインフレ目標設定に加えて一昨年1031日にマネタリーベースが、年間約80兆円に相当するペースで増加するよう調整し、ETFを従来の3倍の3兆円まで買い入れ、マイナス金利を導入するとの金融緩和策が採られています。
金融不安の気配を知る上で、金融機関間の取引金利の推移に留意することが必要です。ちなみに、指標となるLIBORドル3ヶ月物金利のここ3日の推移は0322 0.6283% 0323 0.6301% 0324 0.6286%となっています。一昨年5月まで過去25ヶ月は低下傾向でしたが、一昨年5月からは上昇傾向で、ここ5年の最高金利を直近で更新しています。ここにきて、2010年からのギリシャ財政危機の市場への影響直前の20110503日の0.346%を上回り、ギリシャ財政危機時に最高金利だった201215日の0.5825%を上回ってきましたので、金融システム危機懸念が再燃してもおかしくない水準となっています。更新されたここ5年の最高金利は20160315 0.6419%です。
一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.0で、PBR1.13となっています。1-2月期の決算発表に伴い、予想ROE7.5%で、企業の今期収益力の見通しは3ヶ月前と比べて0.8ポイント減速しています。

[
今後の見通し]
日経平均は、NYDowの上昇に連動して実質的に上げました。その結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.9となり、日経平均は160円の割安で、割安幅が拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-360円 ~-30円の間で推移しています。日本市場は、短期的にドル・ベースでは米国市場に比べ、弱い動きが続いていますが、今日は弱い動きが減速しました。
一方、日本市場を中長期的に米国市場と比較すると、ファンダメンタルにはかなり割安で、テクニカルにも割安です。
日経平均は、ここからも、米国市場をにらみながら、為替の動向が鍵となりそうです。為替面では日米金利差の推移が引き続き重要です。今日の長期金利差は1.90と縮小し、ドル円は円高方向の動きでした。直近の米国の長期金利は低下し、円高圧力が強まりました。
テクニカルから見て、米国市場は中期もみ合いで、短期は上昇トレンドです。一方、日経平均は中期もみ合いで、短期ももみ合いです。
ファンダメンタル面では、LIBOR銀行間金利が目先上昇傾向で、ここ5年来の高い数値となっています。これは、最近の資源安に伴う資源国や資源会社破綻懸念、ジャンク債下落による関連ファンド破綻懸念、VW問題、中国企業の債務不履行などが先進国の金融システム不安に繋がる可能性がある状態が続いています。上海銀行間取引金利は落ち着いていますが、今後も急激な変化に注意が必要です。北京と上海の不動産価格上昇しているものの、引き続き国有企業・中国地方政府を含めた不良債権問題に注意が必要です。各国の長期金利の低下や原油の低迷など世界景気の減速懸念は払拭されない中、米国市場では、目先の雇用関連以外の経済指標はまちまちながら、米景気は今後も改善すると判断して、12月に利上げが実施されました。3月の追加利上げは見送られ、次回は6月以降の利上げ観測が有力です。一方、欧州市場では景気が低迷しており、ECBは量的緩和やマイナス金利幅を拡大しています。このような相場環境の中、30日の米国市場は、3月のADP雇用統計が注目されそうです。

今日の日経平均は、想定範囲をやや下振れしました。上値は想定ラインを270円ほど下回りましたが、下値は想定ライン近辺で90円ほど下回りました。目先の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+1σ(現在17150円近辺)で、下値が25日線(現在16770円近辺)の間での動きが想定されます


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Tuesday, March 29, 2016

[2016/03/29]今後の日経平均の見通し

[市況]
28
日のNYDowは小幅上昇し、NASDAQは小幅下落しました。29日の日経平均先物は、前日10円高で寄り付き、午前中は40円安から170円高の範囲で上げ幅を拡げる動きでした。午後は10円高まで上げ幅を縮める場面がありましたが、結局130円高で取引を終わりました。日経平均の終値は30円安の17103円で、出来高は17.51億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は220万株の売り越しでしで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄に関しては、「買い」が有利な状況です。
28
日の米国市場では、前週に週間ベースで下落しており、NYDowは値ごろ感からの買いがやや優勢となりました。ただ、3月の雇用統計など重要指標の発表を控え積極的な取引は見送られました。
29日の日本市場では、権利落ちで、売りが先行しました。ただ、節目の17000円を下回る場面では押し目買いが入り、底堅く推移しました。配当権利落ち分の127円を考慮すると、実質的には上昇しました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、9日線の上に在ります。短期トレンドは青信号が点灯しています。総合乖離率は-7.3%でマイナス幅が拡大しました。200日線との乖離率は-8.3%でマイナス幅が拡大しました。日経平均は一目均衡表の雲の中に在ります。2つの要素がマイナスですので、中期トレンドは黄信号が点灯しています。
また、ドル・ベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線の下に在りますが、25日線、9日線の上にあります。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。
NASDAQは、200日線、9日線の下に在りますが、25日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。米国市場の短期トレンドは黄信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号が点灯しています。
日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差(日経平均とNASDAQ)は、割安幅は変わらず、中長期的には日本市場が6.5ポイント(日経平均で 1110円程度)割安(弱い動き)となりました。

[
ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、直近で改定されたOECD2017年予想実質GDP伸び率の日米差(-1.9ポイント)と金利差、予想PERを考慮した結果、ファンダメンタル面では、中長期的に日本市場が米国市場に比べ 1.07イント(日経平均で 3330円程度)割安となっています。日本市場の割安感は日米の金利差と今期予想増益率差で長期的には、大幅に割安です。
市場は現在、「原油市場とハイ・イールド債市場下落の金融市場全体への影響」、「中国の景気後退と世界経済や金・穀物・原油価格への影響」、「アベノミクスによる日本経済のデフレ脱却の成否」、「米国の景気、雇用状況、住宅市況」、「米国の利上げに伴う新興国市場の減速懸念」、「中東やウクライナ情勢を巡る地政学リスク」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。
米国の10-12月期のGDP確定値は+1.4%となり、改定値の+1.0%から上方修正されました。10-12月期の米主要企業の決算は、まちまちでした。
経済指標では、3月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数、3月のNY連銀製造業景気指数、2月のISM非製造業景況指数、2月のISM製造業景況指数は市場予想を上回り、2月の小売売上高は予想並みなでしたが、2月の耐久財受注、3月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)2月の鉱工業生産指数、1月の製造業受注、2月のシカゴ購買部協会景気指数は予想並みながらマイナスで、2月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は予想以下でした。56負で景気面ではやや弱気材料です。
2月の雇用統計は就業者数が前月比24.2万人増で、市場予測の19.0万人増を大幅に上回りました。失業率は先月の4.9%から4.9%と変わりませんでした。景気面では強気材料です。
一方、住宅関連では、2月の中古住宅販売仮契約、2月の新築住宅販売件数、2月の住宅着工件数は予想を上回りましたが、2月の中古住宅販売件数、3月の住宅市場指数は予想を下回りました。12月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は前年比で+5.7%で、市場予想の+5.8%を下回り、堅調な伸びが続いていますがやや鈍化しました。42負で景気面では強気材料です。
全世界的に、緊縮財政と需要不足から世界景気は減速しています。また、先進国の財政赤字に対する根本的な解決にはかなり時間が掛かりそうです。長期金利の低下傾向やデフレ圧力が懸念されます。
このような環境の中、欧米日の金融政策を分析すると、FRBは追加利上げ時期を模索中ですECBは政策金利の一段の引き下げに加え、民間銀行が中央銀行に預け入れる際の金利を-0.2%までマイナス幅を拡大し、さらに国債の買い取りを含む量的緩和に踏み込んでいます。日銀は2%のインフレ目標設定に加えて一昨年1031日にマネタリーベースが、年間約80兆円に相当するペースで増加するよう調整し、ETFを従来の3倍の3兆円まで買い入れ、マイナス金利を導入するとの金融緩和策が採られています。
金融不安の気配を知る上で、金融機関間の取引金利の推移に留意することが必要です。ちなみに、指標となるLIBORドル3ヶ月物金利のここ3日の推移は0322 0.6283% 0323 0.6301% 0324 0.6286%となっています。一昨年5月まで過去25ヶ月は低下傾向でしたが、一昨年5月からは上昇傾向で、ここ5年の最高金利を直近で更新しています。ここにきて、2010年からのギリシャ財政危機の市場への影響直前の20110503日の0.346%を上回り、ギリシャ財政危機時に最高金利だった201215日の0.5825%を上回ってきましたので、金融システム危機懸念が再燃してもおかしくない水準となっています。更新されたここ5年の最高金利は20160315 0.6419%です。
一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER15.2で、PBR1.14となっています。1-2月期の決算発表に伴い、予想ROE7.5%で、企業の今期収益力の見通しは3ヶ月前と比べて0.7ポイント減速しています。

[
今後の見通し]
日経平均は、NYDowの上昇に連動して実質的に上げました。その結果、NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.6となり、日経平均は110円の割安で、割安幅が縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-360円 ~-70円の間で推移しています。日本市場は、短期的にドル・ベースでは米国市場に比べ、弱い動きが続いていますが、今日は弱い動きが減速しました。
一方、日本市場を中長期的に米国市場と比較すると、ファンダメンタルにはかなり割安で、テクニカルにも割安です。
日経平均は、ここからも、米国市場をにらみながら、為替の動向が鍵となりそうです。為替面では日米金利差の推移が引き続き重要です。今日の長期金利差は1.97と縮小したものの、ドル円は円安方向の動きでした。直近の米国の長期金利は縮小し、円高圧力が強まりました。
テクニカルから見て、米国市場は中期もみ合いで、短期ももみ合いです。一方、日経平均は中期もみ合いで、短期は上昇トレンドです。
ファンダメンタル面では、LIBOR銀行間金利が目先上昇傾向で、ここ5年来の高い数値となっています。これは、最近の資源安に伴う資源国や資源会社破綻懸念、ジャンク債下落による関連ファンド破綻懸念、VW問題、中国企業の債務不履行などが先進国の金融システム不安に繋がる可能性がある状態が続いています。上海銀行間取引金利は落ち着いていますが、今後も急激な変化に注意が必要です。北京と上海の不動産価格上昇しているものの、引き続き国有企業・中国地方政府を含めた不良債権問題に注意が必要です。各国の長期金利の低下や原油の低迷など世界景気の減速懸念は払拭されない中、米国市場では、目先の雇用関連以外の経済指標はまちまちながら、米景気は今後も改善すると判断して、12月に利上げが実施されました。3月の追加利上げは見送られましたが、4月利上げ観測が浮上しています。一方、欧州市場では景気が低迷しており、ECBは量的緩和やマイナス金利幅を拡大しています。このような相場環境の中、29日の米国市場は、1月のS&Pケース・シラー住宅価格指数、イエレンFRB議長講演が注目されそうです。

今日の日経平均は、想定範囲内の動きでした。上値は想定ラインを100円ほど下回り、下値は想定ラインを110円ほど上回りました。目先の日経平均の想定範囲は、上値がボリンジャーバンド+1σ+200(現在17330円近辺)で、下値が25日線+200(現在16940円近辺)の間での動きが想定されます


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